興和は新型コロナウイルスの感染の有無を調べるPCR検査事業に参入すると発表した。1月には富士事業所(静岡県富士市)内に富士検査センターを新設。施設基準や検査体制など臨床検査技師法で定められた衛生検査所としての登録を取得ずみで、2月からはグループの従業員を対象に唾液によるPCR検査を実施して検体搬送の安全性や精度管理の確保・向上などに取り組んできた。3月から企業や公的機関向けに検査サービスの提供を開始する。

 検査キットの購入や検査結果の確認は、インターネットやスマートフォンアプリを用いて行えるようにする。申し込みのあった団体に検査キットを送り、陽性者に対しては近隣の保健所や医療機関を紹介する。50検体から申し込み可能で、価格は1件当たり5000円前後の見込み。コールセンターや専用ホームページから受け付ける。当面は月5万検体の検査を目標とする。

 今後は東京、名古屋、大阪にある事業所を拠点に検査センターを順次開設して検査規模を拡充。将来的には月10万検体の実施を目指す。新型コロナワクチンの接種後を見据え、抗体検査のサービスも始める予定だ。

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