米自動車業界が新型電池の開発に本腰を入れてきた。パナソニックから円筒型LiB(リチウムイオン2次電池)の供給を受けているテスラは9月、独自に新型LiBを開発し量産する計画を打ち出した。外部調達頼みでは電気自動車(EV)需要の拡大に対応できないとの判断だが、電池サプライヤーにとってはユーザーがライバルに一変する事態になった。また、ゼネラルモーターズ(GM)は韓国LG化学と共同で航続距離約650キロメートルの次世代LiBを開発している。既存LiBの改良版で、ガソリン車以上の航続距離と動力性能を目指すところは両社に共通する。これに対してトヨタ自動車は、「既存LiBでは性能向上は限界」とみて全固体LiBの開発に邁進しており、米国勢とは戦略が異なる。いずれにせよ燃料電池自動車(FCV)を含め、大型電池を搭載する自動車の急増は確実。LiBの主要4部材のサプライヤーにとっては、「世界トップのセパレーターメーカーとして積極的な事業拡大を図る」(旭化成)などと、鼻息が荒くなるところだ。続きは本紙で

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