昨年4月に発足した「一般社団法人電池サプライチェーン協議会」(BASC)では、会員企業約80社が中心となりサプライチェーン(SC)強化に取り組む。現在の課題や今後の取り組みについて、阿部功会長(住友金属鉱山常務執行役員)に話を聞いた。

- これまでの活動について。
 「カーボンニュートラル社会の実現に向けて電池産業の重要性がさらに高まっていると実感している。BASCでは、発足のきっかけとなった国際的な法規制化に向けた対応に加え、SCの強化による電池産業の競争力強化やグリーン化に向けて取り組む。昨年の夏に行った第1次政策提言では大型電池のSCを構築するための投資規模や資金回収のスピード化、そして原材料調達の安定化がとくに必要なリチウム、ニッケル、コバルト、天然黒鉛、LiPF6について政策サイドに問題提起した。また、グリーン化については業界統一的な計算方法によるカーボンフットプリント(CFP)の算定や経済合理性を担保するリサイクルスキームの構築について議論した」


- 安定調達を実現するSCに向けた取り組みは。

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