電池サプライチェーン協議会(BASC)は、業界統一的な計算方法を確立し、車載用リチウムイオン2次電池(LiB)のカーボンフットプリント(CFP)算定に取り組む。経済産業省と共同で進め2024~25年頃の算出を目指す。製品寿命期間での二酸化炭素(CO2)排出量の共通見解を定め、環境優位性の科学的裏付けを図る方針だ。現時点でのBASCの試算によると、標準的な電気自動車(EV)用LiBは、ガソリンエンジンより低い環境負荷となるが、ハイブリッドシステムとは同等程度となっている。日本では、製造プロセスに化石燃料由来の電力を使用することが環境負荷低減の壁となっている模様。阿部功BASC会長(住友金属鉱山常務執行役員)は「信頼度の高い結果を導き出し、競争力向上を実現する政策提言につなげる」と話す。続きは本紙で

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