樹脂加工ベンチャーのDOUBLE-H(ダブル・エイチ、本社・川崎市、桑田健一社長)は、クラウドファンディングを活用し、5000個のフェイスシールドを医療現場や教育現場などへ寄贈するプロジェクトを進めている(詳細はhttps://readyfor.jp/projects/double-h)。

 コロナウイルス感染拡大の影響が深刻化した今年3月中旬、桑田社長は「『今、できること』で社会に貢献したい。フェイスシールドなら保有する技術でできるのでは」と考えた。2日に1度のペースで改良を繰り返し、約1カ月で完成度の高い量産品(FACE SCREEN)を開発した。医療向けと一般向けの2種類がある。

 「ただ、知名度もなく資金も必要だったので、クラウドファンディングを選択した」(桑田社長)。上記サイトを通じ、7月14日まで資金を募る。目標額の100万円に対し、まだ7割強の達成率だが、なるべく早く必要な場所に届けるために、すでに川崎市、同市立井田病院、藤沢市、慶応義塾高等学校などへの寄贈をすませた。フェイスシールドは、医療現場に続き今後は一般用途でも需要が高まる可能性がある。「今後も必要とされる現場に届けていきたい」(同)。

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