米系ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の医療用医薬品部門、ヤンセンファーマ日本法人は24日、新型コロナウイルスワクチンを日本で承認申請したと発表した。接種回数は1人1回。日本で申請された4つ目のコロナワクチンになる。日本向けの供給計画は明らかにしていない。

 海外の大規模臨床試験と日本で行った臨床試験のデータを合わせて提出し、承認申請した。18歳以上が対象。承認された場合「2022年初頭にワクチンを日本へ供給できる可能性がある」としているが、供給契約に関する政府との協議状況は開示していない。

 米国などでは接種が始まっているため、海外で使用実績があれば緊急時の承認審査を大幅に短縮できる「特例承認」の適用条件を満たすとみられる。だが、特例承認の適用を求めず、通常の新薬と同様の承認申請を行った。これまで国内承認された他社のコロナワクチン3剤は、海外データを先に提出して承認申請し、申請から2、3カ月程度で特例承認されている。

 J&Jのコロナワクチンは、アデノウイルスベクターにコロナウイルスの抗原遺伝子を組み込んで投与する。4万4000人を登録した海外の大規模治験では中等症以上の発症予防効果が平均66%で、米国に限定すると72%、変異株が主流だった南アフリカに限定すると57%だった。

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