九州大学発ベンチャーのKAICO(福岡市西区)は、同社の新型コロナウイルス抗体測定サービスで得られた抗体量に関する統計データを公開した。約1万キット出荷したうち約1600人のデータを無作為に抽出し、データ解析を行った。平均値では年齢層の上昇や接種からの経過日数が抗体の保持レベルの低下を促していると示唆された。
 同社のサービスでは、高感度な抗体検査ELISA法によって得られた数値を5段階評価して抗体保持レベルとして開示している。統計データの平均値では、20代が3・4と最も高く、30代3・3、40代3・1と下がり続け、80代の2・2まで低下していた。経過時間についても、接種から0~4週が3・2から25週目の2・3まで低下し続けていた。
 今回の結果について、同社は自身の抗体状況の把握は3回目接種に向けての判断の助けになるとしている。

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