新型コロナウイルス感染症の抗原検査薬の実用化が相次ぐ。厚生労働省は1月単月でアボット ダイアグノスティクス メディカル(東京都新宿区)など4社の製品を承認し、承認品は計11品に増えた。同省はコロナ検査強化のため、1250万テスト分を用意する方針だ。

 PHCホールディングスグループのLSIメディエンス(東京都千代田区)がこのほど発売したのは、金コロイド標識抗体を用いた免疫クロマト法による簡易検査キット。試験紙に表われる色によって15分で判定する。開発・製造元はアドテック(大分県)で、先月29日に承認を得ていた。

 アボット ダイアグノスティクスも先月承認を得た、15分で判定できる簡易キットの受注をこのほど始めた。

 ニチレイバイオサイエンス(東京都中央区)は、中国企業の杭州奥泰生物技術股〓有限公司から導入した新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスの抗原同時検出キットを1日に承認申請した。イムノクロマト法を利用しており、特別な検査機器を使うことなく、短時間で判定できる。インフルエンザやアデノウイルスなど上気道感染症の診断薬の販売基盤を活用して医療機関に提案する計画。

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