Meiji Seika ファルマは25日、米アークトゥルスセラピューティクスが開発中の新型コロナウイルス感染症の次世代型メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの国内製造販売権取得に向けて協議入りしたと発表した。自己増殖RNA(レプリコン)技術を用い、効果の長期持続性や、オミクロン株など変異株への有効性が期待されるワクチン「ARCT-154」の国内供給体制構築を急ぐ。

 MeijiはmRNA医薬品・ワクチンの開発・製造受託(CDMO)を手がけるアルカリス(千葉県柏市)に製造を委託し、2023年に建設予定の福島県南相馬工場で国内製造する見通し。ワクチン開発で培った生産・品質保証ノウハウをアルカリスに提供しながら、供給体制を整備する。

 先月、Meijiはワクチン開発の新規モダリティ(治療手段)としてmRNA技術の獲得に乗り出すことを明らかにしていた。長年実績のある不活化ワクチンに加え、mRNAワクチンを揃え、感染症の拡大状況に応じた迅速な国産ワクチン開発につなげる狙いだ。

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

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