MSD日本法人は、新型コロナウイルス感染症治療薬候補「モルヌピラビル」の第3相臨床試験(P3)を日本で開始したと発表した。感染初期の外来患者を対象に、5日間服用する治療法として有効性、安全性を評価する。今秋にも結果が出て、各国で承認申請手続きなどを始める。同剤は自宅療養者でも服用可能な経口剤で、富士フイルム富山化学の「アビガン」と同じ作用機序を持つ。

 米メルクが4月からグローバルで実施している国際P3に日本も参加し、症例登録を開始した。症状が出てから5日以内で、入院していない軽度~中等症の患者を対象に行う。1日2回、5日間投与し、約1カ月間で重症化・死亡した患者の割合などをプラセボ投与と比較評価する。9、10月に最終結果が出る予定で、米国などでは年内の緊急使用申請を目指す。

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