半導体受託生産トップの台湾積体電路製造(TSMC)がソニー熊本工場隣接地に進出することが決まった。ソニーは半導体事業にとって、「CMOSイメージセンサー(CIS)向けロジック半導体の調達が最大の課題」(ソニーグループの十時裕樹副社長)としていただけに、大きな壁を越えられ安堵できることになった。シリコンアイランド九州の中心地として東京応化工業や日本エア・リキード、ニチアス、HOYAなどの部材や東京エレクトロン、ローツェなどの装置大手が集積していることはTSMCとソニーにとって大きな利点になる。新工場の運営に必要な技術者など1500人の確保やサプライチェーンの整備などはソニーが担う。注目はTSMCがソニー向けだけではなく、車載デバイス向け半導体も生産するのか。新設の合弁会社への出資者の内訳もTSMCとソニー以外は明らかになっていないが、2024年以降の事業展開が注目される。続きは本紙で

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