台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出が実現するのか、さまざまな見方が飛び交っているが、当初、経済産業省が目論んでいた最先端プロセスでの誘致はあり得ない状況だ。焦点になっているのはTSMCがヘビーユーザーであるソニーと共同で成熟したプロセスを使うロジック半導体工場を建設するか否かだが、両社の幹部は「コストなどのデューデリ(投資リスク調査)を行っている」(TSMC)、「TSMCと合弁の話があることは否定しない」(ソニー)と語る。台湾現地報道ではTSMCは9月中にも方針を固めるようだが、ソニー向けだけではなく、品不足の自動車向け半導体の量産も行うことになれば、日本の半導体サプライチェーンにとって大きな利点になる。需要が急増する部材業界も、「進出には非常に期待している」(東京応化工業)。続きは本紙で

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