日本化薬は同社の試薬を用いて1,5-アンヒドログルシトール(1,5AG)を測定する検査が、新型コロナウイルス感染症患者における高血糖と重症度の有効なマーカーになる可能性が示されたと発表した。米プレシジョン・ダイアベティスらが、このほど開催された第81回米国糖尿病学会(ADA)学術会議で報告した。

 研究は新型コロナ感染症の重症度に対する血糖コントロールの影響を評価するために設計、563人の新型コロナ患者を対象に分析した。血中の1,5AGを測定する検査(グリコマーク)は、とくに糖尿病のない患者で軽症と重症の大きな差異がみられたという。

 今回の研究から、グリコマークが糖尿病と診断されていない新型コロナ患者の高血糖と重症度を特定するのに役立つ可能性があることが明らかになった。
 日本化薬はグリコマークの測定試薬を製造し、プレシジョン・ダイアベティスに独占的に販売している。

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