キヤノンメディカルシステムズは島津製作所の協力の下、新型コロナウイルス感染の有無を検体採取から約30分で判定できる検出キットを開発したと発表した。島津からPCR検査用の検体処理液の提供を受け、検査時間を約60分から半減。迅速な結果が求められる空港やスポーツ・イベント会場などでの活用を想定し需要獲得を目指す。

 島津の保有する検体処理液をキヤノンメディカルの蛍光LAMP法に適用した。採取した検体を専用試薬の溶液に添加後、90度Cで5分加熱処理するだけで不活化し核酸を抽出できる。その核酸を基本試薬に添加し、等温増幅蛍光測定装置で検査をスタートすれば20分で完了、陽性検体であれば10分ほどで結果が確認可能という。従来の代表的な抽出法に比べて、手順も11ステップから3ステップと大幅に省力化した。

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