かつては写真フィルム材料として多用され、現在は液晶保護フィルム用TAC(トリアセチルセルロース)やたばこフィルター用トウを2大用途とする酢酸セルロース。既存分野が厳しい市場環境にさらされるなか、ダイセルは同事業のテコ入れに本腰を入れる。環境プラスチックとして「海洋分解性」をコンセプトとする新ブランドを確立し、成形品向けビジネスの立ち上げに注力。さらに繊維製品・不織布としての新用途も実現に近づく。ふたたび用途転換の新局面をもたらし、アセチルチェーンの効用を最大化できるか。今後数年間の取り組みが問われる。続きは本紙で

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