NTTは、新エネルギー分野の研究開発を加速させる。「環境負荷ゼロ」の実現を掲げ、7月に澤田純社長の肝いりで設立した宇宙環境エネルギー研究所の人員を、近く2倍の100人規模に拡大する方針を決定した。外部人材の採用を積極的に進めるほか、宇宙スタートアップとの連携も模索する。経営幹部からは「人員は4倍以上、予算も10倍は必要」との声も上がる。設立の経緯や研究テーマについて同研究所の前田裕二所長に聞いた。

◇…設立の経緯は。

 「5月に策定した環境エネルギービジョンを、研究開発の面から支える目的で設立した。目先の事業というより、宇宙視点で地球のためになる研究を進める。当社は国内に基礎研究を含めて13の直轄研究所を持ち、約2300人の研究者が活動している。規模の単純比較では、GAFAや中国の新興勢力には及ばないものの、通信キャリアの研究機関としては世界最大と思う。海外では米国にNTTリサーチを置き、量子計算科学研究所など3拠点が稼働している。宇宙環境エネルギー研究所は、グローバルで16ある研究所で最も新しい組織。まず現状の2倍、100人規模に向け人材募集を進めている段階だ」


◇…新エネルギー分野の研究開発に踏み込むのは初めてですか。続きは本紙で続きは本紙で

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