パラキシレン(PX)の世界需要が2020年に5000万トンを突破したようだ。春以降、最大消費国である中国の需要が世界に先駆けてコロナ禍から回復したことや、原油価格の下落を背景に中国で誘導品の高純度テレフタル酸(PTA)の稼働が高水準を維持したこともあり、例年以上の伸びとなった。昨年に需要が先取りされたことから、今年は前年並みにとどまるとの見方も出ている。
 PXの世界需要は従来、おおむね年率4~5%の成長を続けてきた。20年は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中国では2月から3月にかけて経済活動や物流が停滞したが、世界に先駆けて回復に向かうと、PXを出発原料とするポリエステルの需要も盛り返していった。続きは本紙で

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