タイ国営石油企業PTTが仕掛ける電気自動車事業のなかで先行する車載電池分野。2030年までに生産能力を最大10ギガワット時まで増やす野心的な計画を進めている。その中枢として新設されたヌオヴォ・プラスのプラソン・インタラノンパイ社長に展望を聞いた。

<タイの電池需要30年に40ギガワット時>

■…他社にも電池工場の規模を拡大する動きがあります。市場が飽和してしまうリスクはないのでしょうか。

 「(電池産業にとって)BEV(バッテリー電気自動車)の需要が最も大きいセグメントだと考えている。タイ政府は、30年にBEVを年70万台以上生産する目標を閣議決定し、ロードマップを作成した。BEVの輸出も促進したいはずなので、電池の需要は多いと考えている。タイ市場での電池の需要予測は、30年に約40ギガワット時に達すると予測されている」

 「短期的には、25年の需要は20ギガワット時となる見通しだ。ただし、あくまで計画値だ。国内消費者が(政府の)計画通りにBEVに乗るか、生産したBEVが輸出できるかどうかといったいろいろな変数がある」

<LFP、NMCの双方を視野に>

■…技術を有するLFP(リン酸鉄リチウムイオン電池)系のほか、NMC(ニッケル、マンガン、コバルト)の3元系リチウムイオン電池(LiB)については。

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