精米機器販売・コメ加工の東洋ライス(東京都中央区)は8日、独自加工技術によって玄米の栄養が含まれる「金芽米」の摂食により、新型コロナウイルスへの感染リスクが低減する新たな知見を得たと発表した。中村学園大学との共同研究により、保育園での感染割合の低下を確認。東京農業大学とは、大都市在住者対象の摂食調査から感染率が低水準にとどまることが分かった。

 調査では、2021年度に同大学付属保育園給食で、金芽米を摂取した園児と近隣保育園の摂取してない園児を比較した。摂取園児では、数にして感染割合が3・7%にとどまったのに対し、非摂取園児は17・8%だった。同大付属保育園では、16年から給食に金芽米を導入。インフルエンザでも感染者数の低減傾向が示されている。

 また、東京農業大学との実証については、22年3月時点で新型コロナの感染率が高かった東京、大阪、神奈川、愛知、埼玉の5都府県に在住の金芽米および「金芽ローカット玄米」(ロウ層のない玄米)を食べている1055人を対象に調査。5都府県平均の感染者数が6・7%だったのに対し、摂取者では2・9%と低かった。成分を抽出した「金芽エキス」の摂食者は、0%だったことも確認できた。

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

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