アイロムグループは27日、子会社のIDファーマが開発している新型コロナウイルスワクチンについて、動物試験で抗体価の上昇を確認したと発表した。有効性、安全性の非臨床試験をさらに進め、早ければ来年3月にも最初の臨床試験を始める計画。
6月から行っている安全性の非臨床試験で、動物に低用量を経鼻投与したところ、気道で特異的IgA抗体価が有意に上昇した。引き続き同試験で中和抗体の測定、用量依存性の確認などを行う。順調に進めば9月ごろ有効性の評価を終え、12月ごろに安全性評価の非臨床試験へ進める。経鼻、皮下など複数の接種方法を検討する。現時点で来年3~5月ごろにヒトでの最初の臨床試験を開始できるとみているが、薬事当局との協議結果によっては臨床試験を前倒しできる可能性もあるという。