ソフトバンクグループ(SBG)は、新子会社「新型コロナウイルス検査センター」を設立した。新型コロナウイルスの唾液PCR検査の低価格・高頻度な提供を目指す。国立国際医療研究センターとPCR検査の高頻度実施によるクラスター抑制、早期発見と拡大防止に関する効果検証を目的に、共同研究に向け協議を進める。同研究センターの協力を得て、まずはSBG社員を対象に唾液を用いたPCR検査を試験的に開始する。

 福岡ソフトバンクホークスの選手へも唾液PCR検査を提供する予定。今後は検査を希望する自治体や法人に実費負担だけで検査を提供できる環境を整備していく。利益が出た場合は、医療機関などに寄付する。

 SBGは全国の医療機関やグループの従業員、取引先などに所属する4万4066人を対象に独自に実施した抗体検査の結果を6月に公表。抗体検査と唾液PCR検査を組み合わせたグループ全社員への自主検査を徹底し、社員の感染リスクを可能な限り低減。安心して働ける環境の整備と適切な企業活動を推進する出口戦略「ソフトバンクモデル」の構想を発表しており、今回の取り組みでさらなる展開を目指す。

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