パンテック(大津市)は、リサイクルPET(ポリエチレンテレフタレート)素材を使用した新型コロナウイルス対策商品を発売する。プラスチックシート透明ケース専門メーカーの開伸(滋賀県長浜市)と共同開発したもので、コスト優位性に優れたフェイスシールド、マスクガード、パーテーションとして売り出す。

 現在、日本国内で発生する廃プラスチックの量は年間約900万トンにものぼるとされる。一方、再生プラとして玩具や物流資材に生まれ変わるのは22%程度。とくにPET廃棄物のマテリアルリサイクルとしては、PETボトル以外は繊維向けの原料として中国・東南アジアの紡糸メーカーへの輸出が中心。国内でのマテリアルリサイクル率を高めるべく、廃棄物のシート化から製品製造までを国内ですべて完結した感染症対策商品として販売する。

 フェイスシールドは、静電気によるごみ・ホコリなどの付着防止加工や表面に傷のつきにくい特殊加工を付与。アジャスター機能付きのため、大人も子供も使用できる。拭き洗いにより、繰り返しの使用にも対応する。価格(税別)は1ケース(250個)3万7500円。

 マスクガード&フェイスシールドは、マスクに直接取り付ける商品で顔の形に沿いやすい設計。マスクより上に取り付けて目もガードできる。1ケース(30個)3600円。パーテーションは枠には再生紙、窓にはリサイクルPETシートを使用。軽量で扱いやすく、吊り下げての使用も可能。大・小合わせて1セットで、1ケース(5セット)1万3500円、2ケース2万5000円。

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