中国で生産活動が本格化するなか、経済優先でおろそかになりがちなのが環境や危険化学品の安全規制。日系企業がいま注意すべきポイントは何か。環境コンサルティングの上海緑然環境信息技術有限公司(上海市)の楊丹丹総経理に聞いた。

 ▼環境、危険化学品規制の今年の注意点は。

 「昨年1月に土壌汚染防止法が施行された。工場を移転・閉鎖する際に土壌を汚染していた場合は浄化・検収が義務化される。厳格な規範があり、現地政府や近隣住民との調整も必要な場合があるため、制度設計の理解、注意が必要だ。固形廃棄物環境汚染防止法も改定されて9月に施行される。一般工業廃棄物については、廃棄業務に興味があれば危険廃棄物を利用または処分できるような資格は不要となるが、基本的な環境影響アセスと汚染排出許可証等の手続きは必要だ。危険廃棄物についても今後はリサイクルをいかに行うかなど、制度の運用が注目される」

 ▼コロナ禍で大変な時期ですが、チャンスもあるでしょうか。続きはこちら

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