日立製作所とがん研究会有明病院は、来院者に対する安全確保の補助に日立のヒト型ロボット「EMIEW(エミュー)」を活用した効果の評価研究をこのほど開始した。新型コロナウイルスの感染拡大をめぐり、病院玄関でエミューが来院者への注意喚起や体温チェックといった安全確保業務の補助を行う。新型コロナに負けない取り組みの一環として、医療従事者の負担軽減効果を検証する。

 多くの医療機関は、コロナ禍で来院者の感染拡大防止に力を入れている。がん研有明病院では1日当たり約1800人の外来患者とその家族が来院するため、事務職員や看護師は来院者の体温や症状チェック、手指衛生の案内などに多くの時間を費やしており、業務負担は増加しているという。

 評価研究の期間は2021年3月末まで。サーモカメラとエミューが連動し、発熱が認められる来院者には自動的にエミューが注意を促すなど来院者の状況に応じた案内の実証を試みる計画だ。

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