旭化成のスペシャルティソリューション事業本部はリチウムイオン2次電池(LiB)向けセパレーター(絶縁膜)や半導体材料などの事業を抱える。基礎化学品を生産する電解プラント向け事業などでソリューションビジネスを志向し、セパレーターは中国で同業最大手との合弁事業化を決めた。今後、どのようなかたちで成長を目指すのか。事業本部長の山岸秀之常務執行役員に聞く。

■スペシャルティソリューション事業の2021年度営業利益予想は397億円と新型コロナ禍前の19年度を大きく上回る水準(30・5%増)を見込んでいます。

 「新型コロナ禍にともなう働き方、ライフスタイルの変化という事業機会を捉え、半導体関連などの電子材料、LiB向けセパレーターは民生用途を中心に販売を伸ばしている。医薬品添加剤向け結晶セルロースも底堅く動いている。自動車塗料材料などで新型コロナ禍の影響を受けたが、ナンバーワン、オンリーワンの製品を数多く抱える強みがうまく発揮できている」

■21年度は3カ年の現中期経営計画が最終年度となります。続きは本紙で

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