旭化成は脱炭素社会に貢献する次世代事業育成に向けて、ギアを上げる。再生可能エネルギーにより「グリーン水素」をつくるアルカリ水電解設備や、火力発電所や工場などから出る二酸化炭素(CO2)の分離・回収、化学品転換技術などの事業化を推進するため、2021年4月付で社長直轄組織「グリーンソリューションプロジェクト」を立ち上げる。小堀秀毅社長に新組織の狙いと展望を聞く。

 ▼4月にグリーンソリューションプロジェクトが発足します。

 <全体を俯瞰して戦略>

 「日本もギリギリのタイミングで宣言したが、『カーボンニュートラル』(温暖化ガス排出量の実質ゼロ)が世界的なトレンドとして極めて重要になっている。これに対応できるか否かが、国や企業の存続を大きく左右するだろう」

 「幸い、旭化成はアルカリ水電解によるグリーン水素製造、CO2をベースにした化学プロセス、CO2の分離・回収などの研究開発に過去から取り組んできた。カーボンニュートラルに向けて、われわれが果たすべき役割は大きく、社会に貢献していける。そのためにグループ内のさまざまな英知、資源を結集し、全体を俯瞰してカーボンニュートラル関連の研究開発、事業化に向けた長期戦略づくりなどを推進していく」

 ▼日本の脱炭素化にどのような形で貢献していきますか。続きは本紙で

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