【上海支局】中国のバイオ医薬メーカーの寧波栄安生物薬業有限公司(浙江省寧波市)は新型コロナウイルスのワクチン生産に乗り出す。25億元(約375億円)を投じる全3期プロジェクトで、寧波市に生産工場を構える。あわせて狂犬病用のワクチンも生産する計画で、2021年上期の稼働開始を目指す。

 同社によると、同省初の新型コロナワクチンの生産基地となるという。寧波市の保税区にワクチンの産業化基地を建設する。プロジェクトは3期に分けて進め、まずは第1期に13億元(約195億円)を投じる。新型コロナワクチンに加え、狂犬病用ワクチンの生産も担い、当初は狂犬病用がメインになるもよう。21年3月の完工、6月末には生産にごきつけたい考え。

 同社は製薬メーカーである艾美疫苗集団の全額出資子会社。01年設立の国家ハイテク企業で、狂犬病などのワクチンの開発、生産で認知度を高めてきた。

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