経済産業省は、出張などのビジネス渡航を対象とした新型コロナウイルスの陰性証明検査を行う医療機関の募集を始めた。ビジネス渡航を念頭に置く出入国枠組みを立ち上げる取り組みの一環で、相手国が求める陰性証明書の発行を円滑にできるようにするのが狙い。同省と厚生労働省で病院名や住所、営業時間、予約方法などの情報をとりまとめた後、リスト化して公表する。

 「出国者PCRセンター」としての運営を目指し、7月末まで第1弾として登録する病院を募る。登録後、検体採取を実施する特定診療所としてリストに記載。8月以降も募集は継続し、充実を図っていく。

 陰性検査の対象としては、PCR検査に加え、抗原検査なども含める。採取方法は鼻咽頭拭い、唾液ともに問わないとしている。渡航先が定める検査方法に基づき、陰性証明が発行できる国・地域を示していく。

 新型コロナウイルス感染症の世界的な流行を背景に、日本をはじめとする各国・地域は渡航に規制をかけている。ただ、事業を継続・発展するうえで必要な人材の往来を認めてほしいとの声は強く、日本でも例外的な枠組みの創設を検討している。

 その場合、渡航先によっては陰性証明書の提出を求めるケースもある。このため経産省は厚労省とともに陰性証明が発行可能な医療機関をリスト化していくこととした。

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