JNCは2020年4月、新たな事業の芽を育てる全社の横串組織「事業化本部」を立ち上げた。事業の選択と集中を経て、収益構造改革の第2弾として今期から収益体質の強化へと踏み出す。それを先導するのが「攻めの組織」として設立された同本部の役割だ。藤田敦子事業化本部長に方針を聞く。

◆…事業化本部設立の狙いは。

 「収益構造の再構築を掲げる中期経営計画の基本方針の下、初年度の前期は事業の再編や整理を進めた。今度は攻めの姿勢に転じる段階で、全社に横串を刺す組織として4月に設立した事業化本部は攻めの先陣を切る部隊。伸ばす事業を拡大し、収益体質への転換に貢献することが役割だ」
 「シーズ(種)から立ち上げて中長期的に大きな収益源に育てるプロセスは研究開発本部にお任せし、事業化本部は社内にある事業の芽を大きくすることが当面の使命となる。それには事業部とのかかわりが非常に重要。まずは活動の下地作りとして、各事業部が持つ営業情報や設備状況といった資産の棚卸しに力点を置く。そのなかで収益に直結するテーマを貪欲に追い求める。チャレンジングではあるが、過度に重くならず、失敗を恐れずに取り組んでいく」

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