米ファイザーと独ビオンテックは、両社が共同開発している新型コロナウイルスワクチンについて、米国食品医薬品局(FDA)からファスト・トラック指定を受けたと発表した。開発しているmRNAワクチン4種類のうち2種類が選ばれた。今月中にも最大3万例規模の後期臨床試験を始める。

 両社は4種類の新型コロナワクチンを使った第1/2相臨床試験を行っている。このうち最も進んでいる「BNT162b1」「BNT162b2」の2つについて、FDAのファスト・トラック対象に指定された。同試験の速報データや動物試験で確認した免疫原性データが評価された。

 ファスト・トラックに指定されると承認審査が優先的に行われる。両社は通常の薬事承認とは別に、緊急使用許可(EUA)による早期実用化も視野に入れている。早ければ今月中にも最大3万人規模の最終治験を米独で始める予定。

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