政府は、ワクチン国産化の司令塔機能を担う「先進的研究開発戦略センター(SCARDA)」初代センター長に科学技術振興機構(JST)の濵口道成理事長を充てる人事を固めた。医師出身であることに加えて、JSTトップ、名古屋大学総長や同大医学部長を務めるなど組織マネジメントやファンディングに通じていることを評価。海外勢に後れを取るワクチン研究開発の巻き返しに向け、新組織の舵取りを委ねる。

 4月1日付で発令する。同センターは3月22日に日本医療研究開発機構(AMED)に発足、AMEDの三島良直理事長がセンター長を兼務している。また、センター長の補佐役を務めるプロボストには第一三共の研究開発トップなどを務めた古賀淳一氏が就いている。

 〔濵口 道成氏=はまぐち・みちなり〕。1980年(昭和55年)3月名大院博士課程修了、同年4月名大助手、93年名大教授、05年名大医学部長、09年4月名大総長。15年10月JST理事長。三重県出身、71歳。

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