協働運搬ロボット「サウザー」を開発したDoog(ドーグ、茨城県つくば市)はこのほど、同社のシンガポール子会社であるドーグインターナショナルが同国の行政機関からの要請を受けて「消毒薬噴射霧散布ロボット」を準備したと発表した。サウザーシリーズを噴霧散布用途にカスタマイズした。世界的に大流行している新型コロナウイルス感染防止対策として、施設内の消毒薬散布を移動ロボットが行うことにより作業を無人化し、現場作業者の感染リスクの軽減を目指す。

 今回の消毒薬噴射霧散布ロボットは、指定された消毒薬噴射器を搭載しあらかじめ定められたルートを定期的に走行することで、施設内を消毒することを目的とする。ロボットにより持続可能な感染予防活動ができる。

 ドーグは今後、医療関連業務やウイルス予防対策に関する専門事業者と連携し、要請に合わせカスタマイズしたサウザーを提供する。事業者がカスタマイズしたものを試験する際には、同社が所有する機材の無償貸与や修理の要望にも対応。また、サウザーの設計図面や電気仕様、ネットワークインターフェースなどの技術情報を提供することも検討している。

 新型コロナウイルスによる感染者が拡大するなかで、同社は施設内に消毒薬噴射霧散布を行う移動ロボットの現場への投入を急ぐ。

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