三井化学ファインは13日、次亜塩素酸ナトリウムと圧縮タオルを一つのパッケージにしたウイルス除去タオルを今月から発売すると発表した。まず九州地区の衛生資材が不足している介護施設や公共施設など業務用に供給する。売り上げの一部はNPO法人の基金に寄付する。もともと災害発生時に備え開発したが、新型コロナウイルス感染拡大防止に役立つとみて供給を始める。

 発売するのは「FASTAID ウイルス・スウィーパータオル」。パッケージは2室で構成され、1室には通常1~2週間で分解されてしまう次亜塩素酸ナトリウムを安定した常態で封入し、もう1室には圧縮タオルをパッケージし、使用する際に液体の次亜塩素酸ナトリウムをタオルに染みこませるため、衛生的で長期保存可能。完全シールとイージーピールの異なる機能を備えた三井・ダウポリケミカルのロック&ピール樹脂を活用した。

 三井化学グループは、NPOのジャパン・プラットフォームおよびCWS JAPANなどと防災・減災・災害発生時に役立つイノベーティブな製品・技術・仕組みを実践する活動「More Impact」に参加しており、今回もこの一環から開発した。

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