シスコシステムズは日本で新型コロナウイルス対策支援・テレワーク対応サービスを拡充する。会議システム「Webex」の100エージェント本番環境用ライセンスを7月末まで無償提供するとともに、クラウドによるネットワーク管理サービス「アップダイナミクス」のテクニカルセンターを日本にも配置。サービスも拡充する。テレワークや業務デジタル化の課題であるネットワークインフラや運用の需要を取り込む。

 新型コロナ対策支援でとして、テレワークで急速に利用が広がるWebexをより企業が使いやすいかたちで提供。遠隔会議の利用件数は2月実績の月67万件から4月20日までに200万件と急増しており、ユーザー管理機能などを持つパッケージを提供し定着化を図る。

 サービスも拡充する。全ネットワークトランザクションを監視できるアップダイナミクスの提供体制を強化。全体を俯瞰する新機能の導入、自社のワークロード最適化、可視化支援サービス連携を提供するとともに、マルチクラウド環境に向けた業務コンテナ利用プラットフォームも提供する。

 足元では急激なテレワーク化やデジタル活用で、部署や業務ごとにシステムやアプリケーションが異なることが課題。アップダイナミクスはデバイスやアプリを問わず、社内から顧客スマホとの通信まで全体を管理できる点を前面に押し出す。

 先ごろ開催したウェブ会見でデイヴ・ウェスト社長は、「アプリケーションが仕事そのものになる時代が来た。適切な運用にはパフォーマンス管理が不可欠。日本でもエンド・ツー・エンドの可視化や管理自動化を広める」と話した。

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