医療機器メーカーの日本ベクトンディッキンソン(日本BD、東京都港区)は、新型コロナウイルスとA型・B型インフルエンザウイルスを同時に判定できるPCR検査試薬(写真)を発売したと発表した。一度の検査で分かるため、より早期の診断が可能。検査は専用装置で全自動で行えるため、手間やコストが削減でき、ヒューマンエラー防止にもつながる。1箱24テスト入りで、希望小売価格は税別11万5000円。

 遺伝子の抽出から検出までを全自動で行う同社のリアルタイムPCR装置「BDマックス全自動核酸抽出増幅検査システム」に対応した検査試薬。あらかじめ検査に必要な試薬がセットされているたため、検体をキットに置き、専用機器に充填するだけで感染を判定できる。一度に24検体を1時間で検査でき、効率的な診療体制の構築につながる。

 新型コロナウイルス感染症の初期症状はインフルエンザと似ており、判別が難しいため両方の検査を行うことが推奨されている。

新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)

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