トヨタ自動車は企業体質改善策を公表した。新型コロナウイルス収束後の経済復興を見据えたもので、工場休止による余裕を生産改善や人材育成に振り分け競争力強化につなげる。部品メーカーとは非常時の代替生産も視野に入れた生産体制強化を進め、サプライチェーン全体の生産性を高める。設備投資や研究開発の再検証による効率向上と新領域への資源配分拡大に取り組むほか、在宅勤務者の効率向上に向けたネットワーク整備を進める。
同社は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大による一時的な需要減退を受けて国内５工場の生産ラインを停止した。それにともない部品メーカーの稼働率も低下しており、サプライチェーン全体に余裕が出ている。
この状況を活用し、生産ラインでは稼働時に対応が難しい既存設備の点検や老朽設備の更新を実施する。サプライヤーとは、代替生産を可能にする体制構築をグローバルで取り組む。設備投資および研究開発については、従来施策をゼロベースから再検証することで生産性を高め、ＣＡＳＥ関連技術など新規重点分野を加速する資源を確保する考え。
コロナウイルスを下水からの検出、産官学連携...
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