【バンコク支局】タイ投資委員会(BOI)はこのほど、新型コロナウイルス感染症対策の一環で、医療機器や資材などの生産に関する投資への税制優遇制度を新設すると発表した。マスク用不織布メーカーには法人税免除を従来の3年間から5年間に延長する。

 BOIのドゥアンチャイ・アサワチンタチット長官らが同日開催したオンライン会見で新たな優遇措置を明らかにした。医療資材の需要増加に対応するため、マスク用不織布を生産する企業に法人税免除の延長を決めた。

 医療機器や診断キット、医薬品などの生産に関する新規投資案件には3年間法人税を50%免除する。2020年1月から6月までに申請された案件が対象で、20年内の操業開始または売上高計上が条件となる。

 20年第1四半期(1~3月)の投資申請件数は378件で前年同期から10件増えたが、申請額は713億8000万バーツ(約2340億円)で前年同期比44%減少した。国・地域別の申請額でみると、日本が最大で74億バーツ、2位が中国で65億バーツだった。

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