英国公衆衛生庁(PHE)は、米ファイザー・独ビオンテックの新型コロナウイルスワクチンが、インド由来の変異株に対しても高い効果がある可能性を発表した。同国での接種後データの解析で、インド型変異株に対する発症予防効果を示す有効率は88%で、英国型変異株の93%と大差ない効果が示された。


 インド型変異株が同定された4月上旬以降のワクチン接種データを基に、2回目の接種から2週間後の予防効果を評価した。ファイザー製のインド型(B・1・617・2系統)に対する有効率は88%、英国型(B・1・1・7系統)に対する有効率は93%で、両変異株にも高い効果が示唆された。同様に評価した英アストラゼネカ(AZ)製は、インド型が60%、英国型が66%だった。


 PHEはAZ製の有効率がファイザー製より低い要因として、最大の効果を得るまでにファイザー製より時間がかかることなどを挙げている。

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