マスク不足が深刻化するなか、4割の消費者がマスクの値上げは「受け入れられない」と反対していることが、関西大学ソシオネットワーク戦略研究機構の調査で分かった。

 同調査は、今年3~4月に全国の20~79歳の約3600人にインターネットを介し実施した。仕入れ値が上昇したことで、販売店舗が値上げした場合、59・4%の消費者は「受け入れられる」と回答したが、40・6%は「受け入れられない」と回答。また、仕入れ値が変更しないにもかかわらず、値上げした販売店舗には、80・4%が「受け入れられない」と回答している。

 価格の上昇は、社会問題化しているマスクの買い占めや転売を抑制するうえで、効果があるが、一方で、価格メカニズムを通じたマスク不足の解消を望んでおらず、これによる解消は困難だとしている。

 調査チームでは、マスク不足を解消するためには、価格メカニズムの以外の手段が必要であり、具体的には、政府によるマスク生産者への補助金など生産を刺激させることや、使い捨てではないマスクの活用促進など有効だとまとめている。

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