ライナロジクス(千葉県市川市、朴成浩社長)は、新型コロナウイルスワクチン輸送事業者を対象にAI(人工知能)を用いた自動配車システム「LYNA自動配車クラウド」を12月末まで無償提供する。接種会場までの輸送プランが迅速で高精度に作成することができ、ワクチンの集団接種に貢献する。

 LYNA自動配車クラウドは、ライナロジクスが開発した配送情報を入力するだけで最適な車両台数と配送ルートを瞬時に算出するクラウド型完全AI自動配車システム。輸送に必要な車両やドライバーを最大限活用可能。

 全国で同時実施する集団接種にはワクチンを会場まで輸送する事業者が不可欠。輸送事業者にはワクチンの品質維持に必要な極低温の医薬品輸送体制が必要だが、対応可能な事業者は限られる。

 また、接種会場の混乱防止の観点から安全でタイムリーな輸送が求められる。厚生労働省は原則3時間以内(離島は12時間以内)の輸送時間を指針としている。

 輸送事業者はLYNA自動配車クラウドを利用することで、自治体などからの輸送依頼に対し適切で正確な体制を敷くため必要な車両台数や輸送時間・距離などの精密なシミュレーションが可能となる。また、輸送実務の可視化により接種会場の変更などにも対応できる。申し込み方法は同社のウェブサイトから可能で期間は6月30日まで。

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