梶山弘志経済産業大臣と加藤勝信厚生労働大臣は経済産業省で7日、産業界の代表として中西宏明経団連会長、櫻田謙悟経済同友会代表幹事を招き、医療用マスクや防護服、フェースシールド、消毒液、人工呼吸器など不足する医療関連製品の生産拡大を要請した。
 新型コロナウイルスの感染拡大により医療関連製品物資の需要が急増している。とくに中国やベトナムで生産されている製品が世界中で取り合いになっている。現状手に入っているものまで調達できなくなる可能性もあり、輸入拡大に加え国内の供給力を高めることが重要となっている。
 加藤厚労大臣は「今は緊急時、終わると余剰が出るとの懸念もあると思うが、それはしっかり買い上げる。そのための予算もある。安心して増産してほしい」と供給拡大への積極的な対応を求めた。
 梶山経産大臣は「経済産業省では重要物資の国内生産の回帰や、一国に依存する物資の調達先の分散化を進めるための助成制度を用意している。ぜひこれらを積極的に活用して安定的な供給の確保に協力してほしい」と支援を約束した。
 要請を受け中西経団連会長は「これは国難なので全面的に努力したい」と述べた。櫻田経済同友会代表幹事も「とにかく爆発的な感染拡大と医療崩壊を回避に資することは何でもやっていく」と意欲を示した。

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