アキレスは、抗ウイルス性粘着フィルム「アキレス ウイルセーフ」の出荷を5月末から再開する。同フィルムは銅化合物を練り込んだ抗ウイルス層を有し、ドアノブやタッチパネルなどに貼り付けることでフィルム表面に付着したウイルスを抑制する。足利工場(栃木県足利市)では品質を担保できる体制整備を進めており、今月末に完了する予定。今後の動向をみて増強も検討する考え。

 アキレス ウイルセーフは2017年に発売。厚みが100マイクロメートルの粘着加工タイプで、A4サイズシールタイプとロールタイプを揃える。シールタイプは離型紙の裏面に10ミリメートル角の補助線を印刷し、貼り付けたいものに合わせてカットして使用できるほか、剥離後の再貼り付けも可能。色相はクリアで片面がマットでもう片面がツヤの外観。マット面に抗ウイルス層を有する。

 ウイルス細菌抑制技術にはNBCメッシュテック(東京都日野市)の「Cufitec」を採用。代表的なウイルスを抑制する抗ウイルス性と付着後15分で99・9%以上、30分で99・99%、60分で99・99%以上低減という速効性が特徴。材料は皮膚一次刺激性や皮膚感作性などの各種評価試験で安全性を確認している。

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