IHI検査計測(IIC)は、新型コロナウイルスの感染流行下において、対象者に負担をかけず異常体温をスクリーニングするシステムを開発した。赤外線熱画像カメラを使い、瞬時に非接触で測定するシステムで、このほど発売開始した。オフィス、商業施設などでウイルス感染リスクを軽減していく。

 IHIグループのIICが発売する異常体温スクリーニングシステム「フィーバー・チェック」は、歩行者を止めることなく、人工知能(AI)で人の顔を正確に特定し、複数人の体表面温度を非接触で同時に測定が可能。異常体表面温度者が通過した場合、オペレーターにリアルタイムで通知するシステム。オフィス、工場、学校、商業施設、空港、駅、イベント会場など多数の利用者が入場する場所で、スクリーニングを効率的に実施できる。

 特徴は赤外線と光学の双眼カメラ、AIによる顔認識、異常体温の判定・データ保存の機能を持つディスプレイ一体型パソコン、キャリブレータなどで構成させ、対象者の体表面温度を計測できる。通過すると自動的に音で通知し、測定結果は保存され、事後追跡ができるという。

 測定範囲は30~45度Cで、測定精度がプラスマイナス0・3度C。測定距離は2~3メートル。

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