関東化学は13日、横浜市立大学と共同で開発した、新型コロナウイルス(SARS―CoV―2)に対する抗体(IgG)を検出するためのイムノクロマト試薬を6月から試験研究用試薬として発売すると発表した。

 上市する試薬は「シカイムノテスト SARS―CoV―2 IgG」。血清をカートリッジに滴下し、15分後に目視で黒色のラインの有無を観察することで、抗SARS―CoV―2 IgG抗体の有無を判定できる。日本医療研究開発機構(AMED)の新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業の支援を受け、横浜市立大学が取り組んだ研究の成果を利用して開発した。

 関東化学は同試薬について、まずは国内の試験研究機関等に順次販売する。信頼性の高い製品を安定供給するため、伊勢原工場(神奈川県伊勢原市)の生産能力増強も進める。同試薬の希望小売価格は2万4000円(税別、10テスト分)。

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