三井化学は5日、2021年3月期のコア営業利益が従来予想を100億円上回り500億円になりそうだと発表した。成長3領域のモビリティ、ヘルスケア、フード&パッケージング(F&P)の需要回復が当初想定より進んだこと、石油化学を中心とする基盤素材の海外市況が想定を上回って安定推移したこと、全社をあげた固定費削減が順調に進んだことなどから、上期(4~9月)の利益が上振れすることが要因。

 今回修正した通期業績予想は、売上収益が従来予想比50億円増の1兆1750億円、最終利益が同60億円増の330億円。売上収益は、ナフサ価格が当初想定を上回ることで製品価格上昇が見込まれるため。

 同時に修正した上期業績予想は、売上収益が同30億円減の5370億円、コア営業利益が同136億円増の186億円、最終利益が同86億円増の96億円とした。上期決算は来週11日に発表する。

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