双日は26日、子会社の双日プラネットがプラマテルズに対して株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。双日プラネットがプラマテルズを完全子会社化することで合成樹脂ビジネスの成長を一段と加速させる考え。プラマテルズはTOBに賛同を表明している。

 双日プラネットはプラマテルズの株式46・56%を保有している。今回のTOBで残りの株式を買い付ける。買い付け価格は1株770円で、総額35億円になる見込み。買い付け期間は11月27日から2021年1月14日まで。

 双日プラネットは同日付で、プラマテルズの第2位株主で株式4・68%を保有する旭化成とTOB応募契約を締結している。プラマテルズは上場廃止になる予定。

 双日グループのなかで双日プラネット、プラマテルズの両社ともに合成樹脂ビジネスを手掛けている。合成樹脂ビジネスはマイクロプラスチック問題や中国合成樹脂メーカーの台頭など市場環境が激変している。今後、両社のシナジーを追求し、環境変化に迅速に対応することで成長につなげていく狙い。

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