東亞合成は接着材料事業で中国でのeコマース事業を開始した。まず一般向け接着剤「アロンアルフア」をオンラインで販売。今後の需要拡大を見込み、中国での拡販を進める。また「アロニックス」の新製法の量産設備が稼働し、新たな用途への展開を目指す。

 中国最大のインターネットショッピングサイトであるアリババグループの「T―mall(天猫)」で販売を開始。「7月は東亞合成香港に迫る売り上げだった」(髙村美己志社長)と好調な滑り出しを見せている。

 今後は従来製品に加え、新製品も積極的に投入するとしており、「eコマースを中心に、2025年に中国の一般向け接着剤の総需要の10〜15%を確保したい」と髙村社長は意気込む。eコマースをターゲットに、早期にトップシェアの確保を目指す。

 アロニックスの新製法「エステル交換法」の設備は名古屋工場(名古屋市港区)にあり、トルエンフリーで環境にやさしく、完全水溶性で、高純度で電子材料の高い品質要求に対応できる新製品を作ることが可能。フェイスガードの曇り止めなど新たな用途への展開を図る。新製品で今中期経営計画が終了する2022年に、売り上げ規模で年間3億〜5億円を目指す。

 同社は2020年の設備投資予想額を、検収ベースで141億円、認可ベースで138億円としている。

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