KMバイオロジクスは22日、開発中の新型コロナウイルスワクチンで第2段階にあたる臨床試験の1回目の接種を始めたと発表した。18歳以上の健康成人約2000人を登録し、安全性や免疫原性などを評価する。最終治験の準備も始め、来年度中の実用化を目指す。

 3月から実施した第1/2相臨床試験(P1/2)で初期の安全性や免疫原性を確認し、規模を拡大したP2/3を開始した。対照薬を設定しないオープンラベル試験。P1/2で検討した用量のうち最も多い量で行う。28日間隔で2回接種し、2回目から28日後の中和抗体価などを評価する。感染歴がある人や接種ずみの人は対象外。

 P2/3からはMeiji Seikaファルマと共同開発していく。最終段階のP3も並行して準備を進める。接種ずみの人への3回目の追加接種(ブースター)試験も近く始める。

 国内企業創製の新型コロナワクチンでは、塩野義製薬も20日に3000人規模のP2/3を開始しており、第一三共も来月始める予定だ。

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