田村憲久厚生労働相は20日の閣議後記者会見で、来年初頭にファイザー製の新型コロナウイルスワクチン1億2000万回分の追加供給を受ける協議を開始したと明らかにした。抗体価が維持できるとして、世界で検討されている3回目のワクチン接種に触れ、「アメリカでは2回接種後、8カ月の間を置いて3回目を打つブースター接種の検討がされているが、WHO(世界保健機関)は、その検討が不十分だとしている」と指摘。「専門家の評価を元に、ブースター接種なのか、(毎年)2回の接種が必要になるのかを早急に検討する」としたうえで、「あらゆる可能性に対応したい。そのうえで、確保には時間がかかるため、あらかじめ協議を進めている」と述べた。

 政府は、来年供給のワクチンとして、モデルナから5000万回分のワクチン供給を受ける契約を締結ずみだ。また、承認前のノババックス製ワクチンについて1億5000万回分の供給を受ける協議を進めている。今回、ファイザー製のワクチン1億2000万回分の供給が加わることで、計3億2000万回分のワクチンを確保見込みだ。

 田村厚労相は「ウイルスは常に変化している。変化によってはワクチンの効果も変わるかもしれない。どのような変化にも対応できるよう、あらゆる対応を検討していく」と強調した。

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