KMバイオロジクス(KMB)は19日、英アストラゼネカ(AZ)が日本で製造販売承認申請中の新型コロナウイルスワクチン「AZD1222」の製剤化を始めたと発表した。2月に結んだ契約に基づき、AZから供給を受けたワクチン原液をKMBが合志事業所(熊本県合志市)でバイアルに充填・包装する。国内では第一三共に続く2番目の取り組みとなる。

 政府の「新型インフルエンザワクチン開発・生産体制整備事業」によって、KMBが合志事業所に整えた設備を活用する。製造したワクチンの保管や配送は、Meiji Seika ファルマが担当する。国内で生産体制を敷くことで、承認後の迅速な接種につなげていく。

 AZは2月、JCRファーマがワクチン原液の生産を、第一三共とKMBが製剤化を行う契約を締結し、国内供給体制の構築へと乗り出していた。保管や配送に加え、Meiji Seika ファルマは必要に応じて安全性情報収集なども実施する。

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